札幌市街の最南部に位置する真駒内。南北線の「南」の始発点だ。
未だ活気を失わない団地群と、家並みの合間に横たわる広大な駐屯地。その脇をシェルターに守られた地下鉄が通過する。真駒内は札幌らしい風景が広がる静かな住宅街だ。かつてはオリンピックのメイン会場も置かれた。サンブライト真駒内は、そんな街の南端に所在している。
駅を出たバスは、真駒内川に沿うように真駒内通を南下する。
車窓右手に痛々しく削り取られた山肌が現れる。場所柄造成地かと思いきや、現役の採石場だという。真駒内の西側に聳える硬石山は、その名の通り硬い安山岩が産出するそうだ。
特筆すべき車窓はそれくらいで、バスは20分ほど走るとサンブライト真駒内に到着した。
サンブライト真駒内は新興住宅地の中心に設けられた停留所だ。取り留めの無い町並みと、こじんまりとした転回場。郊外によくある、見慣れた光景。
だがサンブライト真駒内は少しだけ個性的。廃コンビニが待合所として再利用されているのだ。
店内を区切るベニヤを叩いてみると、非常に乾いた音がした。
この停留所には北海道中央バスの真102系統と真106系統、そして103系統が乗り入れる。滝野線が南側に有する4ヶ所の終点のうちの一つで、さらに南進すればすずらん公園東口に至る。
側面幕の始点は「始発地」4ヶ所の停留所をまとめた表記だ |
真102系統に充当されていたエアロスターMは、40分ほど待機すると元来た道へと折り返した。
撮影地: 2014年8月
この建物は昔中央バス自身が「MOT」というストアをやっていたもので、中央バスの所有物です。
返信削除コメントありがとうございます。
削除中央バス系のスーパーが存在したとは…大変勉強になりました。
こちらの内容を記事に反映してもよろしいでしょうか?
最初のコメントの人とは違いますが、近所在住なので補足です。
返信削除中央バス系列の中央バス観光商事が運営していたMOTという小売店(見た目ほぼコンビニ)がありました。
この建物は、MOTとバス待合所が同居していた建物です。
MOTが閉店した後もバス待合所だけは残ってましたが、それも数年前に建物ごと取り壊され、今は東側により小さな待合所が新設されました。
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