ウズベキスタン鉄道のオンライン予約サイトは国外から滅多にアクセスできません。例え運良く入れたとしても、結局は決済不可。日本のカードは弾かれてしまいます。シートマップまで開かせておいて無情ですね。
我々は代理店を頼るしかないのでしょうか?
でもどうしても自力で予約したいという皆様に、旧ソ連の置き土産が救いの手を差し伸べます。
1. ロシア鉄道でEチケット発券
ソ連国鉄を引き継いだロシア鉄道の予約サイトは国際列車は無論、一部のCIS諸国の国内線まで扱う優れもの。そしてウズベキスタン鉄道において特筆すべきは、電子登録済みのEチケットを発行可能な点です。
ロシア国外の切符は概して電子登録不可でした。要するにオンライン上で購入できたとしても、乗車前にロシア国内の窓口で予約バウチャーを提示し、紙の乗車券を入手する必要があったのです。しかしウズベクに関しては、その面倒な手間いらず!ただし対象となる列車が限られるなど、後述の通り制約もあります。
電子登録に対応するのはアフラシャブ号など主要な優等列車です。同列車は中央アジア初の高速鉄道であり、サマルカンドを経由しタシケント~ブハラ・カルシ間を約3時間半で駆け抜けます。ヒヴァへの枝線が開業すれば、ウルゲンチ方面へも版図を広げる予定です。
高速鉄道だけではなく、ジザフなど地方都市にも停車しつつタシュケントとブハラを結ぶシャーク号など、在来型の客車列車もカバーされています。とはいえ数本のみの対応ですが、観光客御用達便は電子登録可能と考えても差し支えありません。
タシュケント旅客駅で有効化する場合は6番窓口へ。切符売り場は駅舎に向かって左手のビル1階にあります。地方では専用窓口が見当たらなかったので、とりあえず短い列に並んでみましょう。往々にして、窓口が分けられていたとしても中の端末は同じです。ちなみにロシアの主要駅では国際列車の窓口が別に用意されていますが、バウチャーの有効化であればどの出札口でも問題ありません。
タシケント駅きっぷ売り場 |
またロシア鉄道経由で購入すると割高という問題も。しかし元々ウズベキスタン鉄道の運賃は極めて低廉に抑えられているため、例え倍以上取られたとしても代理店に支払う手数料を上回ることはないでしょう。
電子登録不可でも構わないのであれば、予約できる列車の幅は大きく広がります。ただ前述の通り、事前にロシア国内で紙の切符を発行する手間が生じます。
その2へ続く。
撮影: 2017年12月, 2枚目のみ同年8月
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