ロシア鉄道沿ヴォルガ鉄道支社 Гумрак～Котлубань 共産釜ВЛ80の宝庫

座標: ロシア, ヴォルゴグラード州
光線: 午後順光。日没まで影は出ない。
環境: 人の目は無い。ごく稀に車が通る。

アクセス: 中央バスターミナルより112/119系統でКонный下車、徒歩25分。詳細は後述。

ВЛ80型機関車を手軽に撮るなら英雄都市スターリングラードへ。W杯観戦のついでにいかが？
ヴォルゴグラード周辺に広がるステップは日没まで被写体に光を届け、その草原を形づくる大陸性気候は抜けるような夏空を見せてくれます。モスクワから列車で一晩の範囲でVL80を仕留めるとなると、カザンやヴォロネジも候補に挙がりますが、撮影地と晴天率の両面から当地をオススメしたい。

ヴォルゴグラード発モスクワ行。5~8両目はТКС車。

以下はアクセスに関して。まずヴォルゴグラード1駅裏手東側の長距離バスターミナルへ。

島から外れた奥の7番乗り場より112系統Грачи行もしくは119系統Кузьмичи行に乗車。ちなみに市内では主要停留所を除き停車しません。

左から行先、所要時間、実車距離、ターミナル発時間、終着地発時間。будниは平日、выходныеは土休日を表します。なおこちらは2017年8月の時刻表。経験上ロシアのバスは過去ダイヤでも参考になりますが、一応最新情報を参照してください。

運賃は40ルーブルくらいだったと記憶しています。車掌さんにお支払い。

約40分で国道Р-22上にあるКонный停留所に着きますが、そのまましばらく乗り続けましょう。連邦道路カスピ線からКузьмичи方面へ折れる交差点に達したらОстановите, пожалуйста!(アスタナヴィーチェ パジャールスタ!止めてください!)と叫んでください。ロシアのローカルバスは街を離れるとフリー乗降制になります。

下車したらモスクワ方面に進み、横断歩道を渡ってさらに西へ。近くのДПС常設検問を抜けてきたばかりの車は正気でない速度ですから要注意。踏切が見えたら左に曲がり、線路沿いを約1km西進すれば到着です。

帰りは交差点まで戻り、カスピ線に合流する前のバスを捕まえるのが確実です。国道上は真っ暗で、運転士に見つけてもらえるか不安でたまりません。結果的にはバスは往路と同じペアが乗り組んでいて、私を拾うべく徐行してきました。行きに撮り鉄の帰りの足を案じていた車掌は最後まで世話を焼いてくださり、私から宿泊先を聞き出すとバスは徐に経路から外れホテル方面へ。ロシア人は怠惰で無愛想と評判だけど、規格外のサービスを受けられるのも旧共産圏の特徴です。

もしも終バスに乗り遅れたら？例の交差点の東側には青空市場やガソリンスタンド、モーテルが、西側には交通警察の検問があるので非常時はそこに駆け込もう。

撮影: 2017年8月

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