座標: ロシア, トヴェリ州
光線: 正午前後に順光
環境: 幹線道路の陸橋
アクセス: 市内バス3系統の終点ニジニエ・ルジニ下車。徒歩10分。詳細後述。
この水曜の便を逃すと月曜まで列車はない |
古き良き普通列車を撮りたくなったら訪露しよう。旧ソ連諸国では、機関車が客車を引っ張る鈍行列車が現役だから。もちろんロシアでも、電化区間の近郊列車(Пригородный поезд)は日本と同じく電車ばかりだ。一方で非電化区間においては、まだまだ客車列車が踏ん張っている。トヴェリ州の閑散線区はそうした列車の宝庫だ。
信じ難い低頻度運行だが乗客はそれなりに |
トヴェリ州の美しい湖畔の街オスタシコフには、三系統の近郊列車が乗り入れている。そのうち二系統が客車による運行だが、複数あるからと本数を期待してはいけない。トルジョク方面も、陸橋を潜るボロゴエ方面の列車も、なんとそれぞれ週二往復(※後者は夏季のみ毎日運行)しか運転されないので。撮影の際は曜日に要注意だ。
次々と客レを駆逐するメトロワゴンマーシュ製気動車 |
実はトヴェリ州のローカル線にも、着実に気動車化の波が押し寄せている。オスタシコフでもレールバスを見かけた。モダンな先頭部と、垢抜けない側面のペアが大変東側製品らしいРА2型気動車が、ヴェリーキエ・ルーキ方面に充当されているためだ。なお、ボロゴエとヴェリーキエ・ルーキを結ぶ列車は、時刻表上では直通しているように見えるが、実際には中間のオスタシコフ駅で系統分割されている。
終点で一息つくЛиАЗ-5256 |
アクセスについて。まず中心部より駅を経由して、ニジニエ・ルジニ(Н. Рудины)へ向かう市内バス3系統に乗車しよう。この系統は、6時から23時まで35分に1本の頻度で運行されている。運賃は均一制で僅か17ルーブル。終点で降りたら、幹線道路を10分ほど東へ歩き、緩やかにカーブする陸橋に差し掛かればそこがゴールだ。
ニジニエ・ルジニ停留所の手書き時刻表 |
鉄道利用の場合は106 км Остановочный Пунктから歩ける距離だが、本数的に選択肢にならない。
撮影: 2017年7月
グーグルマップ上の撮影地一覧
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