2019.6最新版 事前予約制のロシア大使館で自力ビザ申請する方法

コルサコフ港 ロシア 国境局 国境警備隊

日本のパスポートは世界最強と持て囃されていますが、この星で最も重要な国にはビザ無し渡航できません。ロシアのことです。極東では最近ビザ簡素化が進んでいるものの、依然として大部分の地域では査証が必須ですし、空バウチャーを頼って、要は自力で観光ビザを取得しようする人間にとっては、今年に入りより一層申請のハードルが上がりつつあります。

事前予約制の導入

ロシア大使館 ビザ申請 事前予約制

2019年6月3日より、ロシア大使館におけるビザ申請は予約制になりました。知らなかったでは済まされません。どうにかこうにか平日の午前中に時間を捻り出したであろう人々が次々と窓口から去っていきました。でも規則は規則です。それにオンライン予約はきっと我々を長い列から解放してくれるはずです!5月は申請に1日25人の定員が設けられ、早朝から並ばなければビザ受付に必要な整理券を入手できなかったと聞きます。どうやらロシア大使館はビザ代行業者による大量申請を排除するとともに、一般の申請も4月に開設された赤坂のロシアビザ申請センターに誘導したいようです。しかしビザセンターは手数料を取ります。一方大使館なら二週間待てば無料です(※間にロシアの休日を挟む場合はその分延びます。)

ロシア 中国 国境

予約方法と満員表示のカラクリ

事前予約は簡単です。こちらのリンクから申し込みましょう。予約票は忘れても大丈夫です。(後述)

予約枠は一週間前に開放されます。6月分はもう満員とする記事が散見されますが、それは見かけ上の問題です。一日ずつ開放される予約枠は大抵一週間前の午前中には埋まってしまうので、あたかも既に予約可能日が存在しないように見えるだけ。実際には、定員に達しているのは一週間以内の営業日のみと推測されます。枠が前週の何時に開放されるのかという肝心なところは知りません。

予約ができたら、①パスポートと②電子査証申請書と③空バウチャーと④一応予約票を持って六本木へ。


予約制は機能している?待たされない? 

3分刻みの予約枠が守られているのかといえば、驚くべきことにある程度機能しています。例えば10時54分に予約していた人は11時には既に呼び出されていました。厄介な案件が舞い込めばそれまでかもしれませんが、窓口の流れはスムーズです。係員の手元にはアポイントメント表が貼り付けられており、順々に名前が呼ばれます。多少時間を過ぎても辛抱強く待ちましょう。ちなみに予約票の確認はありませんでした。無事書類一式を預けられたら、従来通り隣の列に並び直し、わら半紙でなくなった引き換え券を受け取り手続きは終了。後日のビザ受け取りは予約不要です。なお、発行短縮に必要な手数料は2019年7月よりクレジットカードのみの受け付けとなり、現金払いは終了するそうです。(※噂レベルの非公式情報。)

ウラジオストク港

もし遅刻したら?

出直しの三文字が脳裏を過りましたが、ロシア大使館は優しい。名簿の読み上げをすっ飛ばされたとしても、最後にもう一度呼び直してくれるそうです。それか次の人が呼ばれる前に、間髪入れず窓口へ飛び込み遅刻した旨を説明しましょう。きっと受け付けてくれます。私の場合は、先が見えず青くなっている自分に親切なおじさんが声をかけてくださり、なんと私を彼の順番の前に割り込ませてくれました。なんて気遣いができる方なんでしょう!ロシア旅行は六本木から始まっていると言いますが、その通りだと思います。旧ソ連諸国でも度々こうしたご厚意に助けられてきました。ちなみにその紳士曰く、ロシアでは民間でも公の場でも(ただ待つのではなく)自己主張しないと相手にされないよと仰っていました。それももっともだと思います。

最後に、遅刻するような人は証明写真の切り取りやサインも済んでいないでしょうから、そのあたりの説明も。糊とハサミは記入台にあります。おそらくペンが見当たらず狼狽することになりますが、よく探してください。窓口の前に刺さってます。切ったり貼ったりしたとしても、手続きは15分で終わるでしょう。

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