座標: ロシア, サハリン州
光線: 午後順光
環境: 人の目は無い。ごく稀に車が通る。МТС圏外。
アクセス: 79км пк9駅から徒歩20分・ホルムスク中心部から徒歩75分。もしくはタクシー。詳細は後述。
この美しい湖は、かつて日本が建設した手井貯水池。王子製紙真岡工場に工業用水を供給した。
戦後手井ダムは赤軍に接収され、真岡はロシア語で丘の街を意味するホルムスクへと市名を変えた。湖畔を行く豊真線も我が国の手を離れ、ソ連国鉄に編入。しかし日本のゲージは21世紀まで生き残り、昨年まで当線の定期列車は全て日本製であった。
ホルムスク駅に停車中の富士重工業製Д2系気動車 |
だがそんな風景も今年で見納めだ。
以下はアクセスに関して。
中心部に近いホルムスク駅(Холмск-Южный)から77км пк9行き近郊列車に乗って、79 км пк9駅で下車。この乗降場は旧型の駅名標が現役で、CI統一前のРЖДロゴを拝めます。ちなみにо.п.はОстановочный пункт(停留所)の略。
乗降場より北へ10分ほど線路上を進み、林道が寄り添ってきたらそちらへ。さらに10分ちょっと坂道を登ればダム湖を一望できます。余談になるが、今では湖はТайное водохранилище(秘密の貯水池)と呼ばれている。
ホルムスクへの帰りは林道をひたすら1時間強。山越えに加え、時々現れる泥濘が投宿を遅らせますが、駅からハイキング樺太版と思って楽しんでいきましょう。ヒッチハイクでもしたい気分だがエンジン音は聞こえない。
景勝スポットを教えてくれた運ちゃん |
参考までに、中心部からのタクシー代は800ルーブルでした。撮影地周辺に地名がないため、より遠くのНиколайчукを目的地に指定したせいもありますが、高めです。しかし悪路のため乗車を拒むドライバーも多く、選択肢はそう多くありません。なおタクシーは早朝からバスターミナルとミニ遊園地前に溜まってます。
こちらは午前の作例。
撮影: 2017年9月
グーグルマップ上の撮影地一覧
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